2022/12/02 23:11

素朴なのにしっかり甘く奥深い
焼酎に漬けこんだ干し柿の、適度な甘みと香りは人参と相性がいい。柿の種類、焼酎の種類、漬けこむ期間によって深みが変わるのもまた楽しい。徳島県つるぎ町の干し柿を使ったキャロットケーキをご紹介。

レシピの紹介

材料






作り方

  1. 1.人参をすりおろす

  2. 2.卵を割りいれたボウルに砂糖と加え、湯煎にかけながら泡立てる 

  3. 3.蜂蜜、こめ油の順にボウルの肌から入れ、それぞれよく泡立てる

  4. 4.すりろした人参を入れ、さらに泡立て湯煎をはずす

  5. 5.粉類をふるいながら入れ、木べらでそこからすくいあげるように混ぜる

  6. 6.Ⓐを加えてさらに混ぜ、艶のある生地になれば型に流し込む

  7. 7. 型の底を大きく叩いて空気を抜いたら、天板にのせてオーブンへ

  8. 8.35~40分を目安に竹串を刺し、生地がついてこなければ焼きあがり

  9. 9.型からはずしてⒸのシロップを刷毛でぬり、濡れ布巾をかけて冷ます

※シロップに使う粉糖の分量
水50ml、粉糖大さじ2、焼酎30ml とアルコール濃度高めなので、好みに合わせて変えてください。

※人参
今回使用したのは自然栽培のもので、瑞々しく人参の香りと甘みがしっかりあるもの。レシピによって水分を絞って生地に混ぜ込むものもありますが、皮ごとすりおろし全てを使い切りました。



愛宕柿

このケーキに使った干し柿は、渋柿の中でも渋味の強い愛宕柿で作られたもの。もともと愛媛県原産のこの柿、徳島県つるぎ町でも古くから生産されています。つるぎ町を含む周辺一帯は農業世界遺産に登録されていて、急な傾斜地を活用した農業が行われてきたところ。愛宕柿の収穫が終わる頃になると、農家さんたちが集まって干し柿を作るのだそうです。

天然素材のもつ力

「体は食べたものでできている」と言われるように、日々の小さな積み重ね。なるべく化学系物質を体にいれないことを心がけると、肌が荒れる、なんだか胃が重い、お腹の調子が整わないということも少なくなり、疲れにくい体の維持に役立ちます。太陽と水と風、そして大地。自然の恵みを受けて育った食物の力は偉大です。

今年もそろそろ、徳島県つるぎ町で干し柿づくりが始まります。
入荷まであと少しだと思うと、寒い冬も少しわくわく楽しくなりますね。