淡い甘さが香る「京都大原野の筍」

今から何百年も昔の室町時代。
 日本の農業は大きく発達したとされています。それに伴い、一日二食だった食事が三食になり、豆腐や野菜料理が広まり、振売(ふりうり)と呼ばれる行商人が各地で増えていったのだそうです。それでも当時野菜の種類は多くはなく、今私たちが食している野菜の多くは、室町時代以降に他の国から渡来したもののようです。

 気候風土の違う国から渡来してきた野菜を、日本で栽培できるように改良したり、漬物など長く保存する方法がたくさんうまれたのも、主に室町時代以降と言われています。それが今もずっと受け継がれ、店頭や食卓に並んでいる。これからもその風景が変わらないよう、長く長く愛されてきた野菜や、昔ながらの製法にこだわった保存食を後世に語り継ぐ。そんな思いが詰まったショップです。